1979年、ボイジャー2号が木星に接近2016年01月28日

『星の手帖』誌 VOL-6、1979年秋号には、ボイジャー探査機が木星接近して撮影した記事が載っていました。懐かしいです。



1979年1月にボイジャー1号が木星に接近した際、木星のリングを撮影に成功し、また衛星イオに火山のあることを発見しました。どちらも大発見で、1979年7月に木星に接近したボイジャー2号が詳しく撮影したのでした。

ボイジャー1号が木星のリングの撮影に成功したのは、NASA研究者の賭けでした。

どうしてリングが土星だけにあるのかを天文学者は不思議に思っていました。W.ハーシェルは巨大望遠鏡を得て、自ら発見した天王星を観測している時に、リングのようなものを観測したことがありました。
また、木星の継続したスケッチ観測から、木星の赤道面近くに現れる謎の暗い帯がリングの影ではないかと考える学者もいました。(『天文ガイド』)

そこでボイジャー1号が木星に接近した際に、淡いリングでも写るよう、木星の背面から木星のリングがありそうな方向に長い露出時間で撮影したところ、リングが写ったのでした。


この発見で、ボイジャー2号の木星接近時の撮影スケジュールが変更されて、リングを詳しく撮影することができたのでした。

一方、衛星イオの火山の発見は、全くの偶然でした。

ボイジャーが撮影した画像の明るさを上げて背景に写った恒星を浮き出させて探査機の位置を調べる作業を行っていたリンダさんは、1979年3月8日に、イオの表面に浮き出てきた丸い像を発見しました。そこで彼女は休みだった上司に電話し、「イオの表面にマッシュルームのようなものがあります!」と報告したといいます。(『科学朝日』)


そこでイオの画像を調べなおしたところ、数個の火山が確認され、これもまたボイジャー2号によって詳しく撮影されたのでした。

ところで、イオに火山があると考えた研究者がいて、その論文の載った『サイエンス』が、リンダの発見の1週間後に発行されました。そのためこの論文は「提案から現象の確認までが最も短い論文」と言われました。(『科学朝日』)

失われてしまった星座たち Ⅱ2016年01月26日

星の手帖 VOL-6、1979年秋号に、『失われてしまった星座たち……Ⅱ、Ⅲ』




1枚目。
おひつじ座の北、さんかく座のすぐ東どなりに描かれているのが「北バエ座」。設定者ははっきりとしないが1624年にバルチウスが「すすめ蜂座」として発表したともいわれる。彼はのちにこれを「みつばち座」とよび、さらにハエの絵姿にかえたという。

2枚目。
フリードリヒの栄誉座。プロイセン国王フリードリヒ大王の栄誉をたたえ、ベルリン天文台台長だったボーデがアンドロメ座の右手の位置を少し変えてわりこませた星座。ボーデはこの星座も含め4つお新星座を作った。

3枚目。
ぎょしゃ座のそばに描かれているのは「ハーシェルの望遠鏡座」。オーストラリアの天文学者ヘル神父が天王星を発見したW.ハーシェルも記念して設定したもので、天王星の発見位置近くに作られた。


4枚目。
エリダヌス座に接する琴が「ジョージのこと座」。ウィーン天文台長をつとめたA・M・ヘル神父がイギリスのジョージⅡ女王を記念して作ったもの。うさぎ座の右に接する「ブランデンブルグの王笏座」は17世紀の天文学者G・キルヒが設定したもの。

失われてしまった星座たち Ⅰ2016年01月25日

友人からもらった『星の手帖』誌の自炊PDFから、読みたかった記事を探そうと見てみると、懐かしい、また興味深い記事に再会。あまりに気になったので、日記に残すことに。


星の手帖 VOL-5、1979年夏号に、『失われてしまった星座たち……Ⅰ』


以下は、なくなった星座の絵と、記事の解説文。
星座絵は Ian Ridpath's STAR TALES より。


1枚目。
カシオペヤ座とケフェウス座の足もとにフランスの天文学者ムモニエが設定した「となかい座」とラランデが設定した「監視者メシエ座」が見える。メシエはもちろん星雲・星団のカタログを作った”星の狩人”シャルル・メシエを記念したもの。

2枚目。
うしかい座の頭の上にあるのがラランドが設定した「壁面四分儀座」。1月4日早朝出現するりゅう座ι流星群はかつて四分儀座流星群ともよばれていた。

3枚目。
へび座のしっぽのところに見える牛は「ボニアトフスキーのおうし座」。わし座の下に見える少年は「アンティノウス座」。彼は14代ローマ皇帝ハドリアヌスの寵愛をうけた美少年といわれる。
 (ハドリアヌス帝といったら、「テルマエ・ロマエ」の・・・  ^-^ )

4枚目。
つぐみ座。うみへびのしっぽとてんびん座の間にあるルモニエが作ったもので、今は絶滅してしまったインド洋上の島々に生息した大鳥の姿だという。

5枚目。
軽気球座。やぎ座とみなみのうお座の近くにラランドが設定したもの。

『星の手帖』の記事に使われた、ボーデの星座絵集、売ってないものかな?