自主映画『非認可の世界』2018年07月20日

三沢市図書館へ出かけた際、入り口脇に自主映画上映会のポスターが貼られていました。『非認可の世界~人類は宇宙で孤独ではない』。


ポスターを見ても、どんな映画なのか全く分かりません。「非認可」って何? ただ、「人類は宇宙で孤独ではない WE'RE NOT ALONE.」で、宇宙人関係の映画であろうことは想像できました。
とてもアヤかったのですが、協力に県立三沢航空科学館の名があったので、そこそこには大丈夫かな、と思い、怖い物見たさで(^^; 応募しました。
で、今日が上映会。

会場は、三沢市の中心街にあるイベント場。ビデオ上映のスクリーンとイスを設置しただけの簡単な会場。


壁側にはオードブルが置かれてあり、フリードリンクもあって、飲食しながらの鑑賞会。これだけでも参加費分はあるかな?(^-^)


定刻になり、司会の方の挨拶で始まり、上映会の主催者(?)のアメリカ人の方(アセンジョン ガイドのグレゴリー・サリバンさん)から解説。日本語は流ちょうでした。


『非認可の世界』は、アメリカで出版された『ディスクロージャー』という、宇宙人やUFO事件に関係した人たちが、今になって顔出しや報告をしたことを紹介した本の日本語版が出版されたことのお知らせと、その内容を語るという、自主制作映画。


内容は、まぁ宇宙人やUFO関係に詳しい人(雑誌『ムー』的な人?)には聴いたことのあるものがほとんどでしたが、この本の著者であり、映画の進行役である人は、これらの情報が、「当時実際に関わった人たちが、その顔や素性を明らかにして報告したこと」の意義を強く訴えていました。

内容は、私には特に目新しいものではなかったですが、気になったのは、この映画の進め方。
BBSやDISCOVERY CHの番組でもよく見るのですが、とにかく細切れのいろんな映像を次々と出して、ソレが今話しているモノの映像なのか参考映像なのか、よく分かりません。

また、これはヒドく気になったのですが、台詞は英語なので日本語字幕が付くんですが、その字幕の位置がとにかく落ち着かない! よくあるのは画面下に置かれるパターンで、映像シーンで支障があるときだけ右になったりしますが、この映画では、意味も無くとにかく、下・右・左と、あちこちに表示される。これでは字幕を追いかけて読むだけで精一杯。
ということは・・・ つまりは、それを読んでいる間に、自分の思考がストップし、思想をしっかり持っていないと、簡単に洗脳されてしまう、ということでもありました。

つまりは、この映画に関係した人たち、それは興味を持って見に来る人たちもそうでしょうが、そういうモノを信じている or 信じたい人たち向けの映画であり、本であり、上映会である、ということを感じました。アブナイ世界です。


途中に休憩をはさんだ長い上映の後、サリバンさんからコメントなど。訴えたいメインテーマは、「世間にはいろいろ語る人や、UFOおじさんがいたりするけど、この本・映画こそが真実」!
そして、上映会の翌日の夜には、鰺ヶ沢のスキー場で、実際にUFOを呼ぶ会を開くとか。

ある意味、私の予想を超える方々でしたが、「あぁ、こうやってこのこの人たちは、自分が見たいものだけ見て、信じているんだな」と感じ、それを確信できた上映会でした。

アメリカ英語の言い回し2018年06月21日

最近アメリカの連ドラがよく放送されるようになったので、結構見てます。多くは、ストーリー展開が分かればイイので日本語吹き替えで見るのですが、時々は字幕を見ながら原語を聴いたり。

英語は多少できます。高校程度ですが。高卒程度ではなく(^^;
中学時代から英語に関心がありました。中学時代にアメリカの女の子と文通したり。
高校時代は英会話クラブ(?)に入ったり、英語の天文誌を読んだり。
卒業後、東京のG社に勤務した時は、海外出張の際に通訳を担ったりして。
社会人になっても英語と縁があったおかげで、今でも多少は読み聞きができます。
おかげで天文関係の英文は多少読めたり、しゃべっている単語が聴き取れたりします。

SFドラマ『エージェント・オブ・シールド』を見ている時に、奇妙な言い回しに出会いました。
書類への署名を求める場面で、「署名する」の意味で「J.ハンコックを」と言っていたのです。気になったので、調べてみました。

アメリカのジョン・ハンコックは、1730年頃の政治家で、アメリカ独立宣言に最初に署名した人物でした。この栄誉ある署名を行った人ということで、「Jhon Hancock」は「signature(署名)」と同義語として使われているのだそうです。

2008年の映画『ハンコック』に登場する乱暴な超人は、自分の名を知らず、逮捕された際に書類に署名を求められて「Write John Hancock」と言われたことをそのまま「ジョン・ハンコックと書け」と思ってその通りに書き、それ以後彼は「ハンコック」と呼ばれるようになった、という背景があります。

アメリカ映画にはこういった、人名を使った言い回しがあります。

TV番組『スーパー・ナチュラル』のどこか(初期シーズンの中)で「Are your Houdini?」と問われるシーンがありました。日本語訳では「お前は魔法使いか?」といった訳にされていました。

「ハリー・フーディーニ」は、1900年代初めにアメリカで活躍した「脱出王」。オーストリア=ハンガリー二重君主国で生まれたヴェイス・エリクの芸名です。当時ちまたにあふれていた超能力や心霊術のいかさまを暴露するサイキック・ハンターでもあり、自信もタネがありながら魔術や心霊術のようなものを実演したため、「現在のアメリカで最も有名な奇術師」と呼ばれました。
このことから「お前は奇術師か?」の意味で「Are you Hodini?」と呼ばれたことの意味が分かりました。

  Harry Hudini (wikipediaより)

アメリカ英語で「急いで」という意味で「hurry up」がよく使われます。その後の由来として、英和辞書には「たぶん擬声語、古いスウェーデン語の hurra to whirl round」と書かれています(カレッジクラウン英和辞典、三省堂)。
しかし「ハリー・フーディーニ」の生涯を再現した映画『フーディーニ/天才魔術師の生涯』(1998年)で、ハリーが手錠をして水槽から脱出する際、観客が「ハリー、早く上がれ!」という意味で「harry up!」と連呼したのを見て、すぐにこれが由来であろうことが分かりました。

アメリカ英語には、本当にいろんな喩えがあるもので。


昔、Sky&Telescopeで天文ニュースを毎週ニュースレターで配信していた時、それを日本語訳してネットグループ(パソコン通信の掲示板)に投稿していた時、奇妙な英単語に出会い、訳せなかったことがあります。

それは、例えば近くの恒星が超新星爆発を起こした時をシミュレーションしたもので、タイトルが「SPF 1000(10000?)が必要」というものでした。


当時はインターネットが普及しておらず、手近な英語辞典で「SPF」を調べても、全く載っていません。タイトルなので、文章から類推することもできません。そのため訳せいないことを添えながら投稿しました。
すると、それを読んだ天文学者の方から、「それは Sun Protect Factor の略で、日焼け止めクリームのことだよ」と知らされました (^^ゞ

日常会話の英文を訳すには、本当にいろんなことを知らないといけないと実感したものでした。

Amazon Prime ビデオで COSMOS!2018年05月13日

月会費400円ほどで Amazon Prime 会員になってます。Prime会員の特権はいろいろありますが、私が一番使っているのは Primeビデオの視聴。追加料金のかかるビデオもありますが、Prime会員特典で無料で観られるものもたくさん。

その特典ビデオにこのたび、『COSMOS:時空と宇宙』が登録され、観ることができるようになりました!


私の天文人生に大きな影響を与えた、カール・セーガンの『COSMOS』の続編として2014年に公開されたTV番組で、都市圏ではTVで放送されたのですが、こちらでは放送ならず。レンタルビデオ店の棚に並ぶことも無く、観る機会が無し・・・ ついにその機会 来訪!!

  カール・セーガンの『COSMOS』冒頭

  ニール・タイソンの『COSMOS』の冒頭

司会であるアメリカの天体物理学者ニール・ドグラース・タイソンは、若い頃にカール・セーガンと会い、強い影響を受けて、自身も天文学者になったのだと言います。

予算の都合か、想像の宇宙船などのCGや、人物の物語のアニメシーンの時間が長いですが、それはそれとして面白いです。

番組中で何度もカール・セーガンの『COSMOS』のことが触れられるので、初めて見る人は、まずセーガン版を観てからの方が良いでしょう。新しくなった宇宙カレンダーの理解のためにも。

話数  サブタイトル        原題
 1  銀河に立つ         Standing Up in the Milky Way
 2  生命の流れ         Some of the Things That Molecules Do
 3  知識の栄光         When Knowledge Conquered Fear
 4  空に溢れる幻想の世界  A Sky Full of Ghosts
 5  光と影             Hiding in the Light
 6  より深い世界へ       Deeper, Deeper, Deeper Still
 7  クリーンルーム       The Clean Room
 8  太陽の姉妹         Sisters of the Sun
 9  地球という世界       The Lost Worlds of Planet Earth
10  電気に魅せられた少年  The Electric Boy
11  永遠の命           The Immortals
12  解き放たれた世界     The World Set Free
13  未知を楽しむ         Unafraid of the Dark

アニメ『宇宙よりも遠い場所』2018年05月06日

Facebookで友人がよくタイムラインに載せていたアニメ。


タイトルが気になるものの、女子校生モノだったので確認していなかったのですが、青森県のTVでも深夜に放送になったので録画して見てみたら・・・

こりゃ、とんでもなく、おもしろい!(^o^)


最初の頃のあらすじは・・・

南極に行きたい女子校生、いつもと違う何かをやりたい女子校生、知らないどこかへ行きたい女子校生、TVの番組として南極観測隊と同行取材することになった友達の居ない女子校生の4人が、それぞれの思いに揺れながら、南極観測隊と一緒に昭和基地で行く、という物語。

ストーリーも良いし、アニメ制作もCGがマッチした、とても良い作品。
あまりに良い作品なので、どんな人が原作かなと思って調べても、原作者は”よりもい”というペンネーム。これは『南極よりも遠い場所』の中のひらがなを取り出したもの。
どうやら、アニメの製作委員会で作り出したみたい。

タイトルは、宇宙飛行士の毛利衛さんが2007年に昭和基地に招待されたときに、「宇宙には数分でたどり着けるが、昭和基地には何日もかかる。宇宙よりも遠いですね。」と離したことに由来するそうです。確かに遠いです。

以前、あるTV番組で、「宇宙まではどれほど遠いのか」を表すために、渡部潤一さんが新幹線に乗って東海道線を下って説明する、というものがありました。
で、渡部さんは、スペースシャトルの飛行高度だった200kmほど東京から離れた熱海で温泉に入って一息つく、というものでした。

そうなんですね。流星は高度100kmほど、スペースシャトルは200kmほど、宇宙ステーションは400km。しかし南極までの距離は直線でも5000km。確かに、こりゃ遠いわぁ~!

映画『サリュート7』2018年04月30日

昨年、旧ソ連の宇宙ステーション サリュート7号で起こった事故を再現した映画『サリュート7』が作られ、2018年に上映、とネットニュースで知りました。これはぜひ映画館で観ようと思っていたのですが、青森県内では上映館が少なく、また期間も短かったため、映画館で観ることは叶いませんでした。


それが、1ヶ月無料お試しに申し込んで、うっかり期限までに解約できなかった (^^ゞ 「TSYTAYAディスカス」で、レンタル開始前にネット配信で観ることができました \(^o^)/


映画のあらすじは次の通り(Filmarksより)
1985年、ロシアの宇宙ステーションであるサリュート7号が突如消息を絶った。 こちらの呼ひ?かけに応じず、操縦もできない。このままでは制御不能で地球に落下してしまう危険性がある。 唯一の手段はステーションに宇宙飛行士を送り込んで手動ドッキングをし、直接修理することだった。 選ばれたのはサリュート計画当初から関わってきた技師ヴィクトルと、既に退役していたパイロット、ウラジーミルの2名。 無事サリュート7号に到着し無人のステーション内部で彼らが見たものは、内部が氷付けにされ、すべての機能が停止し ていたサリュートの姿だった。果たして彼らは、このミッションをクリアし無事に帰還することはできるのか――。

映画ではまず、ウラジミールがソユーズT-12(1984年7月)でサリュート7号への7回目の往来から始まります。
女性として初めて宇宙遊泳をしたサビツカヤと共に船外で溶接作業をした時にトラブルがあって船内へ緊急避難しようとした時、ウラジミールは宇宙空間に不思議な光を見て意識が遠のいたのでした。このトラブルのため、帰還後にウラジーミルは宇宙飛行が禁止されます。ちなみに問診でウラジーミルは「天使を見た」と発言します。

1985年2月に、無人状態だったサリュート7号との通信が途絶えて、サリュート7号は漂流を始めます。映画ではこの原因は、小惑星群(流星群?)がサリュート7号を襲い、太陽電池パネルや本体に損傷を与えたとしています。(以下 画像はIMDbから)

  (中国の映画ポスター)

このままでは無制御落下して、アメリカと冷戦下にあったソ連がアメリカに対して優位であった宇宙ステーションを失うという懸などから、修理ミッションが組まれました。制御不能のステーションとの手動ドッキングは難しく、経験豊富なウラジミールがソユーズT-13でサリュート7号へ行くことになりました。




  サリュート内部は、水槽から漏れ出た水が辺りに広がり
  船内中が霜で覆われていた

この映画は実に良くできていて、感動しながら観た者としては、いろんなシーンを紹介したくなるのですが、ここではソユーズ宇宙船の打ちあげシーン。

アメリカでは、1929年のSF映画『月世界の女』で演出として使われたカウントダウンが行われますが、ソ連では宇宙開発は秘密裏に行われていたので、演出の必要は無く、淡々と手順が進めていたのですね。

 「ソユーズは発射準備完了。電源を切り替えます。」
 「電源切り替え、了解」
 「第3段のブームを外します」
 「ブームを外す、了解」
 「点火シークエンス開始、実行1」
 「除去、実行2」
 「通気口閉鎖」
 「エンジン始動」
 「第1段のブーム外し」
 「開始」
 「点火」
 「了解」 →エンジン点火
 「予備」
 「中間部」
 「主要部」
 「発射」 →リフトオフ


ところで、ソユーズT-13でも、最後にウラジミールは再び謎の光を見ることになります。この光のくだり、実話だったということが分りました。

Angels In Space”Top Secret Hallucinations”  (DailyOnline、2011.04.18)

1982年に当時のソビエト連邦が打ち上げた宇宙ステーション「サリュート7号」には、6人の乗組員たちが乗り込んで、宇宙空間でのミッションを行っていた。

1985年のことだった。
その宇宙飛行士たちが宇宙空間での実験など、日常的な仕事を行っていた時のことだった。

突然、正体のわからない「オレンジ色のガス」に、宇宙ステーションが包み込まれたのだ。それは輝く光の集合のような強い光で、宇宙ステーションの中にいた乗組員たちは、その光で何も見えなくなったほどのまばゆいものだった。

乗組員たちの目が光に少し慣れて、徐々に目が再び見え始めた時、乗務員たちは宇宙ステーションの窓の外に何かあることに気づいた。全員、窓から外を見ると、その宇宙空間に、7つのシルエットがあるのがわかった。

そのシルエットは人間の形をしていることもすぐにわかった。
しかし、形は確かに人間なのだが、身長が大きい。

彼らには全員、背中に大きな翼があり、そして、頭の後ろから強い光が輝いている。乗務員たちはその姿を見て「ああ、これは天使みたいだ」と思ったという。

この事件が報告されたのは、乗務員たちが地球に帰還した後だった。

そして、この報告は、当時のソ連政府によってただちに機密扱いとなった。一方、乗組員たちは、全員が医学検査を受け、特にその際には精神的な面での状態が子細にチェックされたが、全員に搭乗前との何ら差はなく、メンタル面では全員が正常と診断された。

  アメリカのIIAIというまじめな科学系サイトに一時載ったものの
  すぐに削除されてしまった記事(クリックで拡大)

この情報は、ソ連時代は極秘とされたものが、ソ連の崩壊で流出した文書で発覚したものだそうで、何と、ビデオもあるということです! その中に映った、オレンジ色の天使(?)の姿がコレ。

  撮影されたもののひとつ。
  彼らの話では、それらの光の全てに「顔」があり、「翼」があった

記事と動画が一時投稿されたものの、すぐに削除されてしまったこの話、
  信じるか、信じないかは、あなた次第! (^o^)

短編映画『月世界旅行』2018年03月07日

TSUTAYAオンラインの30日お試しを申し込んで、無料の内にめぼしい作品を視聴。無料なのは旧作ばかりなので見たい作品は特に無かったのですが、何と、『月世界旅行』がありました!



ジュール・ヴェルヌの『月世界旅行』を原作に、これを大幅に簡略化し、変更を加えた短編映画。1902年の制作! これには白黒版とカラー(彩色)版があり、世界中に広まった。カラー版は紛失したものの、1993年にスペインで発見。劣化が激しく復元は困難を極めたが、最新技術を駆使し、緻密な作業で甦り、2011年にカンヌ映画祭で上映されたそうです(映画の冒頭、および wikipedia より)

映画を観てから知ったのですが、この映画は著作権が切れているので、wikipedia でも観ることができました(^o^) 
YouTubeでは、白黒版に日本語字幕付きを観ることができます!

  ホールに集まるのは大勢の天文学者たちと学会の偉い人たち。
  会長が月世界旅行の計画を提案する。

  街の屋根の上でおごそかに準備が進み、待ちかまえる大砲。
  学者たちは拍手で迎えられ、船に乗り込む。

  人々は船の発射を今か今かと期待して待つ。
  発射の合図で火がつけられ、弾は宇宙へ飛び出す。

  どんどん遠くに月が見えて、大きくなっていく。
  そして月の瞳にキスをする。
  
  船は月面に激突。
  一行は初めての月の景色に目を奪われる。

いやぁ~、まさかこの名作を通しで観ることが出来るとは思いませんでした!

流星を扱うTV番組2016年12月14日

12月13日夜はふたご座流星群が極大を迎えると言うことで、BSジャパンでは『流星放送局』という特番を生放送しました。


20~21時の番組で、放送中に関東上空に流星が流れると、番組に届いた願い事メッセージが画面に表示される、というものでした。

また、スマホで番組特設サイトを見ると、富士山からの夜空をVRで見られるとのことでしたが、私のスマホでは見られませんでした。
   番組中での紹介画面

   流星検知時の私のスマホ画面

番組では、願い事をテーマにしたショートドラマも数本流され、なかなかおもしろかったです。
流れ星をリアルタイムに放送で扱ったのは、たぶんウエザー・ニュースのネットTVが最初でしょう。全国数カ所の天文台で好感度ビデオカメラで星空を中継し、その画面に流星が流れると視聴者さんが「ゴール!」と画面に書き込むという、遊び心ある内容でした。
その後、tenki.jpでも気象ニュースと併せて流星群の極大を紹介するなどあり、一般の人に流星群というものが知られるようになったようです。

しかし日本人の流星に対してのイメージは「願い事を叶える星」から離れることは無いようです。

12月11日に、これもBSジャパンですが、『未来EYES』という番組で、人工衛星から人工流星を流すという企画が紹介されました。



このプロジェクトでは、相乗りの小型人工衛星からいろいろな色に発光する流星の元となる物質を放出して、イベント会場の上空に流れ星を流すなどをイメージした企画を進めているとのこと。
このプロジェクトについては、天文愛好家の中には賛否両論あるようです。それはさておき。

番組の中でも、番組のカメラマンがプロジェクトの関係者に「流れ星にどんな願いをかけたいですか?」と聞き、それに対して質問を受けた人が返答に困る顔をしてました。だって、彼らは科学者だし、人工の流れ星だし。

星に対しての、ロマンチックなとらえ方だけを過大に扱っている間は、理知的な考えが一般に広まることの障害になるのでしょう。

コズミックフロント NEXT2015年04月10日

NHK BSプレミアムで、先月まで毎週放送していた『コズミック フロント』に続いて、先週から『コズミック フロント☆NEXT』が始まりました。
『コズミック フロント』は、毎回録画していたものの、見る時間がほとんど取れず、DVDにして”積ん読く”状態です。なので今回は、録画保存はするものの、できるだけ観ようと。

  http://www.nhk.or.jp/space/

先週の第1回は、「ミステリー 太陽最後の日」。太陽サイズの恒星の一生の終わり、惑星状星雲の形成などに触れ、最後は、実際に太陽の終わりはどのようになるかを、最新天文学で表現していました。

ハッブル宇宙望遠鏡によって、惑星状星雲が実に様々な様相をしていることが明らかになり、まだ恒星の進化理論が追いついていません。さらに番組で紹介したのは、ハッブルが捕らえた「キャッツアイ星雲(NGC6543)」が、その周辺に巨大なガス雲が見つかったということ。
太陽サイズの恒星でも、その最後はずいぶんと劇的なようです。

  左:ハッブルの撮ったキャッツアイ星雲
  右:その周囲に広がる星雲。四角がハッブルの画像の範囲

このように、今回の『コズミック フロント☆NEXT』では、最新の天文学で様々な宇宙の謎を紹介してくれるようです。

第2回は、「月のミステリー 奇妙な発光現象の正体は?」。
月は、内部のマグマが固まって火山活動の無くなった”死んだ天体”と考えられてきました。しかしそんな月面に、時々発光現象が観測されています。そのような現象を、TLP(Transient Lunar phenomena、月の一時的現象)と呼んでいます。
  TLP現象が多く観測されている場所
   http://www12.plala.or.jp/m-light/notebook/TLP.htm

月面発光現象はずいぶん古くから観測されていたそうで、W.ハーシェルなどは1790年10月22日の皆既月食の最中の月面に150個以上の光が散在しているのを確認したとか。

そんな月面発光現象は、天文学者やNASAなどでちゃんと研究されていたのでした。NASAが取り組んだのは、サーベーヤー探査機の撮影した画像に謎の光が写っていたり、アポロ11号が月面に着陸する27時間前にアリスタルコスクレーターが発光しているのを目撃していたからだそうです。

そして近年の様々な月探査機の観測結果から、月にはウランが多量にある地域があり、その一つであるアリスタルコスクレーターでは、ウランの噴出で生じたと思われるラドン222が多量に観測されました。

そして月の高精度撮影画像から、その表面に多くの亀裂があり、そこからウランが噴出し、それと太陽光の位置関係から発光現象となって観測されたようです。

また、月面では今でも小惑星の衝突がしばしば起こっていて、それによる数秒の発光もかなりの数 発生しているとのこと。

このような、これまで謎とされてきた月面発光現象を、総合して取り上げ、最新情報を提供してくれる、『コズミックフロント☆NEXT』には、大いに期待ができそうです。

映画版『2001夜』を、見直してみた2015年03月30日

久しぶりに、マンガ『2001夜物語』を映像化した映画『TO』2部作、『楕円軌道』と『共生惑星』を見直してみました。

  公式HP http://mv.avex.jp/to/index.html

これらは共に『2001夜物語』の、vol.2、第15夜『楕円軌道』と、第13夜『共生惑星』を、3DCGで映像化したもの。

『楕円軌道』は、地球周回軌道上を回る物資輸送ステーション、通称ミッドナイト・バズーカ。月基地へ供給するための物資コンテナを爆薬を使って射出しています。このステーションに、アルファ・ケンタウリの第2惑星ホロンから採掘した液化プロトトンを積んだふらいんぐ・ダッチマン号が地球に届ける途中で修理に訪れ、その時にテロリストに襲われる、という物語。

『楕円軌道』は、大規模で複雑なミッドナイト・バズーカの3DCG化にかなり苦労したのでしょう。とにかくそれを映し出すシーンが多いです。またストーリー展開の間がありすぎて、見ていて飽きてきそう。それに、フライング・ダッチマン号の女船長が、実はミッドナイト・バズーカの船長の母親である、という下りに何の説明もないです。原作ではちゃんと、アルファ・ケンタウリまでの往復の15年の間の13年を冬眠カプセルで過ごすため、子供が15歳 年をとる間、母は2歳 年をとるだけ。今まで3度の渡航で45年。子供がすっかり母親より年上になってしまったジレンマ。こういった原作の物語の深さがまったく描かれていないのが実に残念です。


『共生惑星』は、みずがめ座β星にある15の惑星のうちの、惑星全体が苔のようなもので覆われた第5惑星が舞台。この惑星に進出したユーラシアン連邦と、ヨーロッパ・アメリカ共同の、惑星内部にある水をめぐる争いと、両コロニーの間で生まれたロミオとジュリエットと、この惑星にある菌類との関係を描いたもの。


こちらは、さほど凝ったCGが無いためか、それとも脚本を書いた人が違うのか、原作の内容をそのまま映像化した、良い作品です。

それにしても、3DCG映像の製作途上期の作品で、人の動きをアーティストが手書きで描くのではなく、モーションキャプチャーという手法で自動的に生成させるという手法を使った作品では。
滑らかでリアルに近い人の動きを再現していますが、人の表情までは細かく表現できていないので、中途半端な完成度に感じる3DCG作品ではあります。

それにしても、星野さんの作品は、映像化するのが本当にたいへんなんだな、と、改めて感じます。

映画『インターステラー』2014年11月30日

映画『ゼロ・グラビティ』を、映画館で観ようと思っていたのに叶わなかったので、今回は確実に観ようと、早々に、しかも割引きデーじゃない日に、通常料金で観てきました。

感想は、事前情報を大きく裏切る、スバラシイ映画でした!!
私的には、映画『2001年宇宙の旅』に相当するような、好印象です。
もっとも、いろいろと突っ込みどころはありますが。

3時間もの長編ですが、ストーリーもその分長く、前情報は、最初の30分ぐらいの量だったでしょうか。なので、話がどんな展開になるか予想もつきませんでした。
というか、次の展開を予想しても、ことごとく裏切られて、楽しかったです。


映画の内容は、地球に残った人類を救うために、土星近くにできたワームホールを使って別の銀河の惑星へ行く、というものでした。事前情報 に無かったのは、行く先の惑星というのは、すでに行った調査船から人類の移住に有望な惑星があると、信号を受け取っていたということでした。

時代の設定は、映画では語られませんが、おそらく非核世界戦争が終わって数十年後、世界の大国が軍を保持できるだけの予算がなくなり、少なくとも空軍が無くなっていました。
人々は重大な食糧危機に襲われていました。疫病で次々と収穫できる農産物の種類が減って、残ったのはトウモロコシだけ、という話。しかもそのトウモロコシも、数年後には疫病に侵されることが予想されていました。

物語は、人類を救うという使命よりも家族愛が中心で、何度も切なくなり、胸が苦しくなりました。

最後に、客席から笑いがこぼれるシーンもありましたが、それも1回だけ。
『ゼロ・グラビティ』のように、あまりの迫力で、おもわずイスのひじ掛けをつかむシーンも何度か。

腹に響く重低音を感じるためにも、この映画はDVDではなく、映画館で観ることがオススメです。

ネタばれ情報は、特にエンディングについては、知らないで観るのが良いでしょう。
映画を観た後ネット検索したら、Wikipediaにストーリーが結末まで書かれていました(*_*;
  http://ja.wikipedia.org/wiki/インターステラー


さて、映画を観たときに感じた純粋な感動はさておき、突っ込みどころをいくつか。

予告編で語られる「地球が最後を迎えようとしている」という、よく使われるコピーは、要は人類が住めない星になるということ。これは、このコピーを使うどの映画でも同じですね。

また予告編では、たびたび襲う大砂嵐が地球最後の象徴のように扱われていましたが、これは全く違っていて、人々が襲われていたのは、農作物を次々と襲う疫病。栽培できるのはもはやトウモロコシしか無い、という話。
大砂嵐は、アメリカで1931年から1939年にかけて実際に起こった「ダストボウル」と呼ばれるものを再現したものでした。「ダストボウル」は、耕作に不適切な土地まで開拓したものの放棄された膨大な土地が乾燥して、大砂嵐の原因となった、というもの。こういう砂嵐が映画でも起こっているというのは、設定としては正しいでしょう。

ストーリーでは、NASAが戦争時にロシアの人工衛星を衛星で攻撃するように求められたことを断ったために廃止されたものの、秘密裏に存続していたとあるのですが、宇宙開発は政府の膨大な資金無しには行えません。
また、学校では人類は宇宙探査を行っておらず、アポロの月着陸も無かったと教えている、ということなのですが、そういう設定は必要だったのかどうか。
ネタばれサイトで書かれていますが、これは今の人が上を見ずに下ばかり向いていることへの批判とのことで、確かにそう思いますが、要らない設定だったかなと思います。

この映画は、科学的検証を徹底的に行ったことを大きく語っていますが、宇宙船が土星へ行ったときに見える土星の環が間違っていますねぇ。土星の環は、太陽の反対側では、B環が粒子が大きいために暗く見えるんですが。
  この土星の環、正しくは ↓ のようになります。

ワームホールを抜けて別の銀河へ行った後についても実は突っ込みどころ満載で、とても書ききれません(^ ^; いわゆる”重箱の隅”レベルではなく、いろいろ おかしい内容があるんですが、まぁ、SF映画はお決まりの「無視して楽しむ」ということで、イイのかな、と思います(^-^)