冬の星座の撮影2018年01月14日

今日は久しぶりに月明かりの無い星空に恵まれたので、冬の星座の撮影に出かけました。

昨日の日没後も晴れていたので夕空を撮ろうと軽装ででかけたのですが、すでに氷点下の気温。あまりの寒さに撮影を断念。なので今日は、しっかり防寒着を着込み、カメラレンズにも露が付いて凍らないようにヒーターを用意。

北西の空に立つ北十字
 EOS 60Da、f=20mm、F2.8(開放)、ISO-6400、10sec、ソフトンA

東空の冬の星座たち
 EOS 60Da、f=20mm、F2.8(開放)、ISO-3200、8sec、ソフトンA

おうし座~オリオン座
 EOS 60Da、f=20mm、F2.8→5.6、ISO-3200、120sec、ソフトンA

おうし座
 EOS 60Da、f=50mm、F1.4→3.5、ISO-3200、60sec、ソフトンA

オリオン座
 EOS 60Da、f=50mm、F1.4→3.5、ISO-1600、60sec、ソフトンA

ぎょしゃ座
 EOS 60Da、f=50mm、F1.4→3.5、ISO-1600、60sec、ソフトンA

オリオン座~バラ星雲
 EOS 60Da、f=50mm、F1.4→3.5、ISO-3200、60sec、ソフトンA

オリオン座~バラ星雲、ソフトンフィルター無し
  ソフトンを付けないと、すごいシャープだ!

車の車外温度を見ると、-3℃。
今回リモコン用のリチウム電池が見つからなかったのでアルカリ電池を使ったら、かろうじて動いている感じ。
撮影中の寒さがきつくなってきたので、1時間半の撮影で引き上げ。冬の撮影は、寒さ対策が重要だなぁ~。

京都からのプレゼント2017年10月26日

Facebookで、お名前は知っていても、リアルに接することのできなかった方とコンタクトが取れ、中には友人関係になって互いに情報交換できるというのは、本当にありがたいものです。

京都で天文普及活動を行っている、京都情報大学院大学の教授でもある 作花一志 さんとは、天文教育普及研究会の会員の関係でしたが、何かの縁でFB友人になり、お互いの活動を紹介し合う仲となりました。

京都では、京都大学花山天文台を基点として、NPO法人 花山星空ネットワークが様々な天文普及活動を行っています。特に京都は平安時代に都であった場所だけに、古くからの天文にまつわる話が豊富にあります。そんな土地柄、花山星空ネットワークでは『京都千年天文学街道』と題して、ツアーや天文学の学習会を行っています。

10月21日午後に『第30回 アストロトーク』が開催されました。今回の内容は以下。
 ・講演 『かぐや姫が月に還った日は? ~名月と平安文学~』
 ・4次元宇宙シアター  『3Dメガネでみる宇宙のすがた ~月のすがた~』


作花さんの投稿に、興味深いイベントながらいつも行けない私としては
 「イイなぁ~ 聴きたいなぁ~」
と思っていた私が、そんなコメントをしたところ、
 「今回は30回ということで粗品を進呈できます」
とのこと! 
早速住所を連絡すると、封書が届きました!!
中には、花山星空ネットワークの会報『あすとろん』 Vol.39 と、CD-ROM。

  あすとろん 第39号 目次
   いよいよ大日食
   花山星空ネットワーク第19回講演会・総会・懇親会 報告
   究極の電波望遠鏡 アルマが見た宇宙
   宮本正太郎先生を偲んで(続)
   金星最大光度のころ
   金曜天文講話
   京都大学4次元デジタル宇宙シアター
   科学談笑喫茶室 理カフェ
   古事記の中の天文記事
    ~天の安の河のうけいとアメノワカヒコの葬儀
   星空川柳
   3.8m望遠鏡からモノづくりラボ、インキュベーション・センターへ!
   この夏の天文イベント
   お知らせ


CD-ROMの中には、これまで作花さんが作り貯めた講話スライドや解説PDFが収められていました。


今年の天文教育普及研究会 東北支部集会@八戸 には、会員ではない教員の方が参加した時、発表される方々がそれぞれスゴイ肩書きを持っているのに、皆対等に、楽しく意見交換していたことに驚いたと話していたと聞きました。
そう! それが『天文普及』という分野(業界?)のおもしろい点であり、また貴重で大切なところだと思います。どんなにエライ ”先生” でも、天文普及の現場では、皆 同志なんですね。

月の秤動計算プログラム2016年03月27日

当面の天体観望を月面散歩にしようかと考えちう。
星図ソフト The GUIDE の月面地形名称データの日本語化を始めたり、月面の観光地情報を探したり。

月面散歩には、月の秤動のデータがあると便利です。以前は天体観測年表に数値と図が載っていましたが、アノ図は便利でした(当時は活用はしてませんでしたが)。

FBで、秤図の変化を図示してくれるアプリがあることを知りました。が、ネットで探したのですが見つかりません。見つからないのでこの図をアップした方に直接聞いたら、iPhone用アプリでした。


しょうがないので、自分でソフトを作ることにしました。Excel BASICを使って。

計算式は Astronomical Agrgorythm に載っています。それをひたすら打ち込むだけなので、難はありません。問題は、Excel で、どのように図示するか。

いろいろ考えていた時に、そういえば昔、Excelで星図を作った人の話を聞いたことがあることを思い出しました。
そうだ! ワークシート上に丸や直線などの図形で表示すればイイんだ!!

手元にある Excel VBA 2007 のガイドブックを参考に、マクロに図形表示のコードを入力。
ところが、使っている Excel が 2010だったので、コマンドがいろいろ違っていました(+_+)
おまけに、Excel 2010 のヘルプはオンライン版のみ。しかも現在出回っているのは 2016 なので、2010用ヘルプ情報も、あまり良く出てきません。

そんなこんなで四苦八苦しながら、ようやく任意の年月の月の秤動を図示できるソフトを作ることができました。


ソフトがほぼ完成に近づいたとき、フト、天文年鑑のページを開いてみました。
そしたら・・・ アラ・・・ 天文年鑑にも、月の秤動の図示データが載っていたのネ (^^ゞ

あぁ、この数日のプログラミングの時間がムダになってしまいました・・・

スーパームーン2016年01月15日

数年前から使われるようになった言葉、「スーパームーン」。

月が楕円軌道の近地点近くで満月となって、大きく見える満月のこと。
この言葉は占星術家が使い始めたものが、おもしろい用語ということでNASAも使いだして、すっかり定着した感もあります。

そして今年、2016年11月14日は、ここ数年の間で最も近い満月なので、「エクストラ スーパームーン」と呼ぶ人も。

では、どれだけ近いのか、1900~2100年の満月の距離を計算してみました。そのトップ25を。
(距離計算は略算につき、10kmほどの誤差があります)

    年月日   距離(km)
 1 1912/01/04  356,380
 2 1930/01/14  356,409
 3 2052/12/06  356,429
 4 2034/11/25  356,447
 5 2098/01/17  356,463
 6 2070/12/17  356,465
 7 1948/01/26  356,495
 8 2054/01/23  356,512
 9 2016/11/14  356,522
 10 1972/11/20  356,527
 11 2036/01/13  356,530
 12 1993/03/08  356,532
 13 1975/02/26  356,539
 14 1990/12/02  356,543
 15 1974/01/08  356,548
 16 2072/02/04  356,549
 17 1992/01/19  356,550
 18 2088/12/28  356,557
 19 1954/11/10  356,567
 20 2080/01/07  356,568
 21 2011/03/19  356,579
 22 1955/12/29  356,602
 23 1957/02/14  356,602
 24 2018/01/02  356,603
 25 2010/01/30  356,607

スーパームーンが冬至の近くで起こるのは、月の楕円軌道が太陽の引力の影響で太陽側に引き伸ばされ、その時に近地点が太陽の反対側にあると、その距離が短くなることから。それにしては、10月は無いのに、3月にも起こるとは不思議です。

ブルームーンってホントに珍しい?2016年01月14日

10年ほど前から『ブルームン』という言葉がよく使われるようになりました。
意味は、1ケ月の中に2回ある満月のことで、英語では「めったにない」という意味で「Once in a Blue Moon」という言葉があるとか。
この言葉がよく使われるようになってからその由緒が調べられ、その内容はウィキペディアに詳しく書かれています。現在は、1946年にスカイ&テレスコープ誌に誤って書かれた上記の意味と解釈されています。

ウィキペディアには1999年~2020年の間の、ひと月に2回ある満月の日付が載っていますが、天文ソフト Guide の推算表作成機能と Excel の VBA を使って、1950年~2049年のリストを作ってみました。

 1950 05、1952 12、1955 10、1958 07
 1961 01、1961 04、1963 11、1966 08、1969 05
 1971 12、1974 10、1977 07
 1980 03、1982 12、1985 07、1988 05
 1990 12、1993 09、1996 07、1999 01、1999 03
 2001 11、2004 07、2007 06、2009 12
 2012 08、2015 07、2018 01、2018 03
 2020 10、2023 08、2026 05、2028 12
 2031 09、2034 07、2037 01、2037 03、2039 10
 2042 08、2045 05、2048 01

こうしてみると、ブルームーンは10年間に4~5回あるようです。これを「めったいに無い」と言ってイイのか・・・
もっとも、ブルームーンの意味が本来と変わってしまっているワケで。あまり意味は無いのカモ (^^ゞ

天文計算の本、コンプリート!2016年01月12日

実は私の天文活動の分野、行動的なのは天文普及ですが、卓上では天文民俗学をメインとした古天文学と、そして天文計算!

私の天文計算事始めは、1986年のハレー彗星回帰の計算と、アメリカ初の宇宙ステーション スカイラブの落下(1979年)。まだパーソナルコンピューターが世に出る前で、電卓で計算していましたっけ。
そしてNECでPC-8001が発売(1979年)され、中野主一さんが天文計算のBASICプログラムをまとめた本を出版し、それを知人が買ったシャープのMZ-80に打ち込んだりしていました。


天文計算の理論式についても、いくつか書籍が出るようになりました。斉田博さんの『天文の計算教室』と、長谷川一郎氏さんの『天文計算入門』は、とても勉強になり、また役に立ちました。


しかし私に天文計算の楽しさを教えてくれたのは、渡辺敏夫さんの『数理天文学』でした。その本で、天体の運動の美しい数式表現の魅力を教わりました。
しかに何分にも古い本。当時 天文計算界では1900年年初を基点とした計算が行われていました。それが、1984年からは2000年年初を基点とした計算をするようになりました。これに対応した日本語の天文計算の本は、残念ながら出版されませんでした。

しかし目を世界に向ければ、当然ながら天文計算の本が出ています。
ちょうどスカイ&テレスコープ誌を定期購読していたこともあって、スカテレのショップで本を買うことができました。どういうわけか、スカテレだと、送料が安いんですね。早いし。

こうして買ったのが、天文計算界の大御所、Jean Meeus氏の『Astronomical Formulae for Calculators』や、『Astronomical Algorithms』。

そしてMeeus氏は1997年に『Mathematecal Astronomy Morsels』を出版しました。和訳すると、『数学的天文学のごちそう』といったところでしょうか。
このごちそう本には、数学的天文の愛好家には、まさに”おいしい”テーマの計算ネタが盛りだくさん! 英文の訳に苦戦しながら、楽しんだものです。

2002年には『MORE Mathematecal Astronomy Morsels』を出版。これにも”おいしい”ネタがたくさん。ここまではスカテレSHOPで安く買うことができました。

Meeus氏はその後も、2004年に『Mathematecal Astronomy Morsels III』、2007年に『Mathematecal Astronomy Morsels IV』を出版しました。ところがスカテレSHOPの取扱い商品が激減して、これらは扱わなくなりました。
そのため、出版社のWillman Bell、Inc から買おうとしたところ、送料(と関税)が$50ほどもかかるとのこと! 1冊$30ほどの本を買うのに、この送料は無いっしょ!(+_+;
そのため、購入を半ばあきらめていたのですが・・・

Meeus氏は2009年に『Mathematecal Astronomy Morsels V』を出版。
そして昨年は小惑星探査機はやぶさ2の地球接近など、久々に天文計算をするようになって、熱がぶり返してきました。

そこで、Willman Bell,Incの本で欲しかったものを、送料に目をつぶることができる程度を一気にまとめ買いすることに。
こうして、天文計算ごちそう本をコンプリートすることができました! どの本も内容が濃いので、これからじっくり見ていきたいと思います。


小惑星による恒星食の予報2016年01月08日

小惑星は小さいため、その大きさや形を知るのはむずかしいものです。

最初に小惑星の大きさを調べたのはイギリスのウィリアム・ハーシェルでした。
直径122cm、長さ12.2mの大望遠鏡(ハーシェル式反射望遠鏡)を使って、発見されたばかりの新惑星ケレスを1802年後半に観測して、その直径が161.6マイル(260km)であると測定したのでした。巨大望遠鏡、恐るべし!
W.ハーシェルはオルバースが発見したパラスの直径も測定し、110.3マイルであったといいます。

しかしほとんどの小惑星はさらに小さいため、大きさを測ることは困難です。

1952年にイギリスのG.E.テーラーが、小惑星が背後の恒星を隠す現象を多数の地点で観測することでその形が浮かび上がると考えて4大小惑星の恒星食の予報を計算しました。
この予報を使って、1958年2月19日に(3)ジュノーが8等星を隠す現象がスウェーデンで眼脂観測されました。これが世界初の、小惑星による恒星食の観測です。
1961年10月2日にはインドの天文台で、(2)パラスが9等星を隠す現象を光電観測に成功しました。
しかし、その後1973年まで観測成功例はありませんでした。

小惑星(433)エロスは地球接近型で、1975年1月23日に地球に0.151auまで接近しました。この際にふたご座κ(3.6等)の食が予報され、アメリカで観測に成功しました。この結果からエロスの形が球状ではなく、細長い形であることが判明しました。


この成功を受けて、アメリカでは広大な土地を活用して、1980年代には数々の小惑星による恒星食の観測に成功し、多くの小惑星の大きさや形の測定ができるようになりました。

日本初の小惑星による恒星食の観測は、1980年12月10日の(739)Mandevilleによる9等星の食で成功し、その後も続々と観測されるようになっていきました。

特に、1991年1月13日の(381)Myrrhaがふたご座γ星(1.3等)という過去最輝の星を隠す現象は、日本で日曜の夜9時頃と早い時刻だったこともあり、多くの人が観測に成功しました。
初期予報では食は九州南方で見られるとのことでしたが、幸運にも本州の、しかも東京を通るラインになり、多くの人が観測に成功したのでした。


私の在籍している東京都府中市のFAS府中天文同好会では、ビデオ観測に成功しました!

こういった天体の食の現象(掩蔽)を熱心に観測するグループが「掩蔽観測グループ」。そのメーリングリスト [JOIN] には、会員以外でも参加できます。

その会員でもある、鹿児島県薩摩川内にある「せんだい宇宙館」に勤める早水さんは、熱心に小惑星による恒星食の観測をサポートしています。

館のHPに日本で見られる予報を掲載し、[JOIN] メーリングリストでも予報を紹介し、また観測結果を「国際掩蔽観測グループ(IOTA)」に報告したりしています。

  http://sendaiuchukan.jp/


最近 久々にHPを見たら、年間予報が2015年のままでした。
 早水さん、忙しいのかな?
と思って、予報ページを作って提供しようと思い立ちました。

予報ページはこのようになっています。(クリックで拡大)

まず、掲載する予報データを入手します。JOIN のメールに紹介があったような気がしますが、ネット検索で見つけました。これがいわゆる「Goffin予報」です。


このテキストファイルから、必要な情報を取り出して、HTMLの表形式にするのですが、手作業はたいへんなので、Excel の VBA を使って BASIC プログラムのコードを作り、自動処理させました。その結果がコレ。


Goffin予報のテキストデータには、食を起こす小惑星と恒星の名前を日時などしか載っていないため、恒星の座標、小惑星の光度・直径の部分が抜けています。そのため、それぞれの予報用に作成・提供されているPDFファイルを一つ一つ見て、座標などを手入力することになりました。


こうして、せんだい宇宙館にあるような、小惑星による恒星食の予報のページができあがりました。


まだ右端の「掩蔽帯」と「備考」が未入力ですが、そこは早水さんに任せるとして、早水さんにメールで提供しようとしました。

その際、「もしかしたら、もう作ってあって、登録してるかな?」と思って見てみるも、変わらず2015年のまま。しかし「もしかして?」と思って、アドレスを prepre15.htm から prepre16.htm にしてみたら、アラ、すでに作成・登録されていました。トップページが更新されてなかっただけなのネ (^^ゞ

ということで、私の予報ページ作成作業は無用になってしまいました(^^;
早水さんには、メールでトップページが更新されてないことを知らせといて。

でも、このページを自分で作ってみることで、早水さんの大変さをとてもよく分かりました\(^o^)/