【星空案内Tips】「七夕」ものがたり ~日本に伝わる物語その1~2018年07月04日

星空案内人制度のメーリングリストに、【星空案内Tips】などと、星空案内に役立つかなと思う内容を、思いつくまましたためてます。
今回、七夕についていろいろ調べて文章にしたので、記録として。

【星空案内Tips】「七夕」ものがたり ~日本に伝わる物語その1~

 日本で語られる七夕物語はいくつかに分類されます。その中のおそらく一番知られているものは、中国に伝わる七夕物語の中で、最も古いものといえます。6世紀頃の中国南方の荊楚(けいそ)地方(長江中流域)の年中行事をまとめた『荊楚歳時記』に、次のように書かれているといいます

 天の河の東に織女がいる。彼女は天帝の娘である。毎年毎年、機織り仕事に精を出し、雲の錦による天衣を織り出していた。天帝は彼女が独り身であることを哀れんで、天の河の西の牽牛郎と結婚させてやった。お嫁にいってからは、彼女は機織りの仕事を全く止めてしまった。天帝はそうした彼女に腹を立てて叱り、天の河の東側に戻らせた。ただ毎年一度だけ、七月七日の夜に、天の河を渡って牽牛と会うのである。

 この物語では、結婚後に仕事をしなくなったのは織女だけだったようです。なおここでは、織女は「天の河の東に」、牽牛郎は「天の河の西に」いるとあります。研究者は「これは誤り」としていますが、私はこれを、天球の外から見たときの東西ではないかと思います。

 この文章は『中国神話研究ABC』(玄珠、1926)や『中国古代神話』(袁河、1957)などに引かれているそうですが、現在流通している『荊楚歳時記』には書かれていません。日本では東洋文庫が出版していますが、この文章はありません。

 ところで、この物語から派生したと思われる内容のものが1925年に鐘敬文教授が広東省陸安に伝わる物語として書いた「陸安伝説」があります。

  牛郎(牽牛)と織女とは、天上の一組の美しく賢い若者たちであった。
 彼らがまだ結婚をせぬ時には、二人とも一所懸命にそれぞれの仕事に精を出していた。
 牛郎は牛を飼い、織女は機を織ったのである。天帝は、二人のけなげな生活ぶりを見て、
 彼らを夫婦にしてやった。ところがどうしたことか、結婚したあと、二人は仲良く
 してばかりいて仕事はちっともしなくなった。やがてこうしたありさまが知れると、
 天帝はひどく立腹し、すぐさま命令を下し、鳥を彼らのところにさしむけ、
 今後、二人は河の両側にいて七日に一度だけ河を渡って会うことを許すと伝えさせた。
 鳥は、言葉がうまくしゃべれぬ鳥で、このとき天帝の命令を受けると、あわてて
 二人が一緒にいるとこをに飛んでいき、ちゃんと七日ごとに会うと言うべきところを
 間違って七月七日に一度だけ会うようにと伝えた。それからは、二人は年ごとに
 一度しか会えなくなった。名田端のお祭のあと、鳥の羽根は、みな抜けてつるつるに
 なってしまう。これま毎年のように見られる現象である。どうしたわけなのであろう。
 それは二人が、間違った命令をツタwらレ他ことに対してお返しをしているのである。

 この物語の前半が、こんにち日本でよく知られる内容に近いものです。しかし後半の鳥の羽根の部分は日本では語られていません。これは、この「鳥」の事情によるかもしれません。ここでいう「鳥」とは「カササギ」のことで、中国では街中でよく見られますが、日本では九州でしか見られません。日本では「カラス」に相当する鳥です。日本でも古くはカラスは天の神様の使いと見られていました。

PC用TVチューナーボード2018年07月05日

以前からIO-DATAのTVチューナーボード(GV-MVPシリーズ)を使ってTV番組を録画したり、保存していました。ダブルチューナーなので同時に2番組を録画したり、PCでTVを視聴中に裏番組を録画したり。

  IO-DATA GV-MVP/RX3W(Windows Xp PC用)

  IO-DATA GV-MVP/XSW
  (地デジとBS受信のダブルチューナー、2010年10月に購入)

しかし自作PCのためか、時々変な挙動をするようになり。

さらに、GV-MVP/XSWからDVDにコピーする際のAACSキーの更新が2017年8月末で終了するという
ので、次のチューナーカードを購入。

  IO-DATA GV-MVP/XS3W(AACSキーの更新は2019年7月末まで)

新しいチューナーボードもしばらく調子良かったのですが、最近の暑い夏の時期に時々熱暴走するようになって、安全のためにいろいろと措置。
録画したTV番組は、すぐに見ないモノは早めにBD-REにムーブ。
PCの不具合も考慮して、いつも使っているWin7 PCの他に、Win10 PCにもソフトを入れておき、いつでもTVチューナーカードを移動して使えるように。

しかしGV-MVP/XS3WのAACSキーの更新は来年7月末で終了。そのため、その後を見据えてバックアップ体制として、別のTVチューナーボードを買うことに。

PC用TVチューナーでソフトウェアエンコードの機器は、録画や再生にPCのパワーを使うので、録画中にPCを操作して負荷をかけると動画のコマ落ちなど不具合が生じてしまいます。なので、ダブルチューナーや録画用で使う場合はハードウェアエンコード機を選ぶ必要があります。
で、今販売している IO-DATA 以外のハードエンコのチューナーボードは、PIXELA の PIX-DT460 のみ。

PIXELA のHPで仕様を確認しようと見ると、なんかアヤシイ。こういう作りのHPの品ってアヤシイんですよね。でも、仕様は問題なさそうだし、ネットに上がっている情報も悪く無い。他に選択肢が無いのが気になるけど、購入し、Win10 PCにセットしてみました。


箱の中にはチューナーボードとB-CASカード、そして説明書が入っているのみ。使用するソフトウェアはネットからダウンロードするそうです。

実際に使ってみて、ようやく違いが分かった!

まず IO-DATA の GPV シリーズでは、チューナーボードを使用するソフト mAgicマネージャーがあります。そしてTV番組表や視聴・録画・再生などを行うソフト mAgic TV があります。この2つのソフトでTV視聴中に番組表を見て録画予約を行ったりという、マルチ操作ができました。

  IO-DATA mAgicTVの視聴画面と番組表を同時に表示
  mAgicTVの視聴画面は、上下左右に枠や操作ボタン類が常時表示。

  PIXELA StationTVの視聴画面。横に操作画面は表示できる。
  視聴画面に枠は無く、TV画面がそのままスクリーンに表示。この違いは慣れかな?

  StationTV視聴画面に、音量調節やチャンネル変更を表示させたところ。
  TV画面が小さくなってしまう。

  StationTVで番組表を表示させたところ。
  TVの音声は聞こえるが、表示画面は1つしか無いため、TV画面と同時表示はできない。

PIXELA の PIX-DT460 はダブルチューナなので、視聴中に裏番組録画や、2番組同時録画ができるのでそれなりに使えそうに思えました。
 
しかし IO-DATA に慣れていたので、PIXELA はいろいろと不便に感じました。

まず、どちらもPCがスタンバイの状態から予約録画が始まる際に電源オンにできるけど、IO-DATA は再びスタンバイにすることもできるけど(しないこともできる)、PIXELA にはスタンバイ機能はありませんでした。

また、PIXELA はハードウェアエンコードの性能が低く、PC操作中に裏で予約録画をした時など、時々録画したTV番組の画面が乱れます。PIXELA の HP の FAQ にそういt時の対応が書かれてました。書かれてるってことは、よくあることなのか!?
そこにあるのは、 PIX-DT460 の設定で、ハードエンコではなく、ソフトエンコにし、Windows10 の画面設定を「高パフォーマンス」にする、というもの。つまりは、TVチューナーボードの性能が低いから、PCの機能で録画するというもの。そして「高パフォーマンス」にすると、PCをスタンバイにできず、常時電源がONのまま。

IO-DATA のTVチューナーボードに慣れた身としては、PIXELA の  PIX-DT460 はあまりに使いにくく感じました。なので、 PIX-DT460 を使うことは断念して、ヤフオクに出品・・・

とはいえ、今使っている IO-DATA の MV/GPV-XS3W で、録画した番組をDVDやBDにムーブできるのは2019年秋まで。残るは あと1年。それまでに何か便利な装置が出ると良いのですが。

【星空案内Tips】「七夕」ものがたり ~日本に伝わる物語その2~2018年07月06日

星空案内人制度のメーリングリストに、【星空案内Tips】などと、星空案内に役立つかなと思う内容を、思いつくまましたためてます。
今回、七夕についていろいろ調べて文章にしたので、記録として。

【星空案内Tips】「七夕」ものがたり ~日本に伝わる物語その2~

『御伽草紙』の『天稚彦草子』

 あまり知られていないと思いますが、日本の古典『御伽草紙』の中に七夕物語があります。天稚彦(あめわかひこ)の物語です。この物語には星もいくつか登場するので、それもおもしろいです。

 三人の美しい娘をもった長者のところへ巨大な蛇がやってきて、娘を嫁にくれないとお前を食うと脅す。長者が娘たちに事情を話すと、長女と次女は拒んだが、末娘は承諾した。末娘が蛇に指定された場所で待つと大蛇がやってきて、自分の首を切り落とすよう言う。言われたとおりに娘が蛇の首を切ると、蛇は美しい男の姿になった。

 娘と男(天稚彦草子)は楽しい日々を送る。ある日男は「私は本当は海龍王で、空にも通じている。この度行くところがあって、数日空へ行ってくる。七日経っても心配するな。ふた七日(2週)かかるかもしれない。三七日(3週)はかからないと思う」と言い、「もしその時は、西の京にいる女が一夜杓(いちやひさご)を持っている。それを使って空へ登ってきなさい。そして天稚彦のいるところはどこか尋ねると良い」と言い、また「この唐櫃(からびつ、物入れ)を絶対に開けてはならない。これを開けると帰ってこないだろう。」とも言った。

天稚彦が空へ行った頃に、二人の姉が末娘の様子を見に来た。さぞ恐ろしい目にあっていると思ったら、裕福な楽しい日々を送っていたので妬ましく思い、いろんなところを開けて中を見た。しかし末娘が唐櫃を開けさせないので、くすぐって鍵を見つけて、唐櫃を開けてしまった。しかし中は空で、ただ煙が出ただけだった。そのため、約束の日が来ても、天稚彦は帰ってこなかった。

 三の七日経った後、末娘は西の女のところへ行き、一夜杓に乗って空に上った。天の登ると、白い狩衣を着た見栄えの良い男に会った。「天稚彦のいらっしゃるところはどこですか」と尋ねると「私は知りません。次に会った人に問いなさい」と言った。娘が「あなたはどなたですか」と聞くと、「夕づつ(宵の明星)」と言った。

 次にほうきが来たので同じように聞いたが「私は知らない。この後会う人に問え。私はほうき星だ。」と言って過ぎていった。また人に会ったので同じように聞くとこの人も同じように答え、「私はすばる星」と言って過ぎていった。娘が不安になっていると、立派な玉の輿に乗った人に出会ったので尋ねると、「これより奥に行くと、瑠璃の大地に宝玉の宮殿がある。そこへ行って天稚彦を
尋ねなさい。」と言った。(異伝によると、この人は明けの明星)

 言われた通りに宮殿に行くと、ようやく天稚彦に会うことができた。天稚彦も会いたいと思っていたと、互いに慰めあった。その後、天稚彦は言った。しかし心苦しいことに、天稚彦の父は鬼だったのでした。何日か経つと父がやって来た。「娑婆の(人の)臭いがする。」と言ったが、立ち去った。その後もたびたび父鬼がやって来、その度に天稚彦は娘をいろいろなものに変身させていたが、それに感づいた父鬼はある日足音を忍ばせてやって来た。その時天稚彦は昼寝をしていたので隠すことができず見つかってしまった。天稚彦はありのままに言ったが父鬼は娘を、自分の世話をするために連れて行くという。天稚彦は娘に自分の袖を与えて「何かあったら『天稚彦の袖』と言って振れ」と教えた。父鬼に連れられていった娘はいくつもの苦行を言われるが、天稚彦の袖で難なくこなした。

 これを見た父鬼は元のように住むことを許しました。その際「月に一度」と言ったものを娘が聞き違えて「年に一度と仰せられるのですか」と言ったので、父鬼は「そうだ、年に一度だ」として、瓜と投げつけた。瓜が割れるとそこから水があふれ出して天の川となって二人を隔てた。そうして二人は「七夕彦星」として年に一度、七月七日に会うのでした。

 長文になりましたが、当然ながら原文はもっと詳しく長いです。でもおもしろいですね。なんか、『ジャックと豆の木』やら、「ギリシャ神話」からいろんな話を持ち込んだような、寄せ集め感満載の物語ですが、これが鎌倉時代~江戸時代に書かれた本に載っているというのはとても興味深いです。

「天稚彦」の名は『古事記』や『日本書紀』にも出てきますが、単に同じ名前という感じです。

『天稚彦物語』は、男女の立場が逆ですが、
・男女が夫婦になった後、一方が天に戻る
・その人を追って、蔓のようなもので天に上る
・二人は天で再会するが、親に条件付きで年に一度だけ会うようになる
・「七日に一度」とか「月に一度」を「七月七日に」とか「年に一度」と
 聞き間違え(伝え間違え)、そのために年に一度、七月七日だけ会うようになる
という設定が他の七夕物語に見えます。

Vixenのスマホアダプターが届いた2018年07月07日

以前、某天文台の自作スマホアダプターを参考に、段ボールでスマホアダプターを作りました。


これを実際の天体観望会に持ち込んだところ、スタッフからは「自作感 満載ですねぇ~」と、ちょっと冷やかし気味。やっぱ、見た目は大事だなぁ~と感じてました。

先日青森市の家電店へ行ったときにVixenのスマホアダプターの実物があったので手に取ることができました。といっても開封はしなかったので、実物の大きさと重さを確認しただけでしたが。
帰宅後にAmazonで少し安目に変えるとのことだったので、ポチッとな。
そのアダプターが届きました。なので、開封の儀。

  Vixen スマホアダプターの箱、アダプター本体、落下でガラスが割れたスマホ (^^;

  重さは180g。作りがガッシリしている分、スマホより重いです。

  スマホにアダプターを取り付けた様子。カメラレンズ側から。

  このスマホのカメラ、手ぶれ補正機能付きなので、レンズが出っ張っている。
  そのため、スマホ本体がアダプターから浮いてしまう。

  スマホアダプターにはそういう時のためにスペーサーが付属。

  スペーサーを貼り付けたところ。

  スペーサーを貼り付けたところを上から見る。スマホ本体が持ち上げられている。

ところで、スマホをアダプターに付けてレンズ用窓にカメラレンズを合わせると、なんと、スマホを保持するアームがスマホの電源ボタンに当たってしまうことが判明!


アームの位置は変更ができないので、このままでは使えません(+_+) アームがボタンに当たらずにスマホを固定できるような工夫が必要です。
ということで、撮影デビューは後日。

Vixen スマホアダプターで試写 その12018年07月11日

Vixenのスマホアダプターが、スマホの保持アームがスマホの電源スイッチに当たってしまうということで、その対策を。第1案。

ちょうど工具箱に、何か用の固めのプラスチックの棒があったので、それにイスやテープルの足先に付ける傷つけ防止のクッションを切って付けてスペーサーにしてみました。


このスペーサーをアダプターのアームとの間に挟んでスマホを固定してみました。結果は、、、
アダプターへの取り付け時にスペーサーがよく転んで、取り付けるのに苦労しました(+_+;

そこでスペーサー用に、車内アクセサリー取付け用の両面テープを使って、スマホ本体に貼り付けることにしました。


でもこれだと、このスマホを天体撮影専用にするしかなくなり、観望会で他の人のスマホを使いのに不便です。なので、この案はペケ。

とりあえずスマホ本体をアダプターに付けることができたので、望遠鏡に取り付けて試写することに。

  ETX90を三脚に、上下左右微動装置と付けたところ。
  望遠鏡がグラグラ動いて安定せず、ダメでした (^^ゞ

  ETX90にLVアイピースを入れ、スマホアダプターを取り付ける

  アイピースのゴム部分を掴んだところ。
  ゴム部なので、ガッシリと固定はできなかった。

アイピースを付けずにスマホで撮影すると、広角レンズなので、こんな感じに写ります。
  黒い部分は、アイピース保持のアーム

望遠鏡に付けて、遠くの家の灯油タンクのラベルを撮影。
  デジタルズームで写野を広く

右が上。アイピース保持アームがゴムをつかんでいるため、どうしても斜めになってしまい、下側(左側)の輪郭がハッキリ写りません(ピンボケ)。アイピース保持の方法も再検討しないといけません。

夕方になると快晴となったので、そのまま天体撮影に挑むことにしました。



R200ss反射望遠鏡にスマホを取り付け。しかしスマホアダプターがアイピースをしっかりつかんでいないので、縦長の向きに。

  スマホで木星を撮影。上が北。木星の左下がカリスト、その左がエウロパ。
  露出オーバーにしたので、光軸ズレが分かります。
  ISO-6400、1/4秒。

  スマホのデジタルズームで拡大撮影。ISO-1600、1/8秒。
  左上が北。左からエウロパ、カリスト、木星、イオ。

  上と同視野で木星。ISO-1600、1/125秒。

  右上が北で土星。デジタルズーム。ISO-1600、1/30秒。

とりあえず、それなりに写っています。
課題は、スマホ本体のアダプターの取り付け方法と、光軸を合わせること。

小学生との天体観察会2018年07月12日

活動協力員を行っている青年の家で、利用小学校の生徒を対象に天体観察会。
といっても、あいにくの曇天なので、屋内で星のお勉強です。
(そもそも、梅雨の時期に天体観察会 やられても、ねぇ~ ^^;)

最近の曇りメニューは ほぼ決まってます。
・ステラナビゲーターを使って、今の時期に見られる星空の解説。
 および、星の日周運動の学習
・天体望遠鏡の説明と、のぞき見体験

しかし今回は人数が10人弱だったので、手持ちの星座早見盤を持ち込んで、星座早見盤の使い方もやりました。


  ステラナビゲーターを使って、星空解説

  星座早見盤の使い方学習


  天体望遠鏡の説明とのぞき見体験

本当は、晴れた星空の下で、星空の見方を説明したり、いろんな星を見てもらいたいところですが、天気次第なのが毎回残念。

【星空案内Tips】中国で語られる物語 『天河配』2018年07月13日

星空案内人制度のメーリングリストに、【星空案内Tips】などと、星空案内に役立つかなと思う内容を、思いつくまましたためてます。
今回、七夕についていろいろ調べて文章にしたので、記録として。
【星空案内Tips】「七夕」ものがたり ~中国で語られる物語 『天河配』~

 七夕物語の元祖、中国においては、様々な物語が語られるにつれ、混合・改編が行われ、現在は『天河配』に淘汰されているそうです。そして毎年(陰暦の)七夕には京劇で演じられる人気の演目となっています。
 その物語の概要は『星空案内人になろう!』にも紹介されていますが、詳しい物語を探すのはたいへんなので、物語の全体を、やや抜粋する形で紹介します。

『天河配』

 女神である織女星と男神である牛郎星は、互いに愛し合っていました。しかし、これは天の掟では許されないことでした。織女は、天の王母の孫娘だったからです。

 王母は二人に対する懲らしめとして、織女には「天の雲を織る」ことを命じ、一方 牛郎は下界に送ってしまいました。天の布を織る仕事を命じられた織女は、季節毎に異なった色の空を織り出さなくてはなりません。しかし織女は、下界に言ってしまった牛郎を思って、毎日泣いてばかりでいました。王母が牛郎を天に戻してくれることだけをひたすら願っていたのです。

 下界では、牛郎は農夫に生まれ変わっていました。両親は早くに死んでしまい、その上兄は牛郎に辛くあたりました。そしてとうとう、老いた牡牛を一頭与えて、一人で生きていけと、牛郎を家から追い出してしまいました。

 この牡牛は、実は牡牛の星から来た神でした。あるとき、突然牡牛が牛郎に話しかけました。
「私はあなたを十数年見守ってきました。あなたからの恩に報いるためです。」 しかし牛郎は、突然話しかけてきた牡牛の言葉を信じません。そこで牡牛は言いました。
「明日の正午碧蓮池に行きなさい。そこで美しい人に会うでしょう。」

 その頃、悲しみに沈んでいた織女は、仙女の勧めを受けて下界に降り、碧蓮池で水浴びをすることにしました。

 翌日牛郎が牡牛を連れて碧蓮池へ行くと、牡牛は言いました。
「音楽が聞こえませんか。あれは七人の仙女が歌っているのです。そこへ行き、 木にかかっている赤い服を持ち去りなさい。そうすれば仙女のは飛べなくなり、彼女はあなたと結婚するでしょう。」

 牛郎は、牡牛に言われたとおりに、木にかかっている赤い衣を奪って逃げました。赤い羽衣は織女のものでした。驚いた仙女たちは天へ逃げ帰りましたが、羽衣を奪われた織女は牛郎を追いかけました。牛郎に追いついた織女は、その男こそ長い間会いたくてたまらなかった愛する人だと、すぐに分かりました。二人は結婚して、互いに愛し合い、幸せに暮らしました。やがて二人は、男の子と女の子を一人ずる授かりました。

 王母はしばらく織女の姿を見ないで、織女の世話をする仙女たちに事情を聴くと知らないと言うばかり。怪しんだ王母は織女が下界にいること知り、衛兵を送って織女を天に連れ戻しました。

 牛郎は、牡牛の助けを借りて、妻を追って天てと飛んでいきました。王母は、付けていた髪飾りで空を引っ掻いて広い天の川を作り、牛郎と織女を両岸に引き離してしまいました。

 愛する二人は、こうして天の川によって永遠に隔てられたのです。しかし王母は、二人が年に一度だけ七月七日に会うことを許しました。その日には、たくさんの鵲が天に飛び立って、二人のために天の川に橋を架けます。


 現在の中国で『天河配』の物語がこれ一つだけなのかは分かりませんが、この京劇の動画が字幕付き(もちろん中国語)でYouTubeにあります。これを見ると、今の中国での七夕の楽しみ方が感じられます。
  https://www.youtube.com/watch?v=sxGe103k0Mc

TNOによる恒星食を観測・・・したい2018年07月14日

ESAの宇宙望遠鏡Gaiaによる恒星位置の精密観測したカタログのリリースで、いろんな研究や発見がなされつつあります。小天体による恒星食(えんぺい)では、遠海王星天体(TNO)による10等星のえんぺいが予報されました。

■ 2018.07.15  00h52m JST
恒    星 : G 10.1等
      (TYC 6275-00164-1  10.03等)・ステラナビゲータによる
           赤経 18h36m55.4684" 赤緯 -18°55' 10.421"
小 惑 星 : (10370)Hylonome    22.4等  推定直径77km・
      List of Known Trans-Neptunian Objects(Wm Robert Johnston)による
減    光 : 約 12.4等
継続時間 : 最長 3.5秒
予報掩蔽帯 : 東北
その他の条件:高度30°(三重県いなべ市)
予 報 図 :
http://lesia.obspm.fr/lucky-star/campaigns/2018-07-14_Hylonome.html

  予報図(クリックで拡大)

Gaia衛星の精密な恒星カタログによるためか、予報誤差が小さく、食帯は東北地方を通るといいます。10等という比較的明るい恒星の食なので、コレはなんとか観測したい!

天気は午後から良くなり、GPV予報でもずっと晴れとのこと。これは観測日和か!?

そこで観測用星図を用意。
また日没前に、太陽を基準にして白昼の月・水星・金星を見てみようと資料を作って準備。


しかし・・・ しかし・・・
夕方になって徐々に雲が広がり・・・ 夜には完曇になってしまった・・・
予報によると、当分星夜は無いみたい・・・(T-T)

自主映画『非認可の世界』2018年07月20日

三沢市図書館へ出かけた際、入り口脇に自主映画上映会のポスターが貼られていました。『非認可の世界~人類は宇宙で孤独ではない』。


ポスターを見ても、どんな映画なのか全く分かりません。「非認可」って何? ただ、「人類は宇宙で孤独ではない WE'RE NOT ALONE.」で、宇宙人関係の映画であろうことは想像できました。
とてもアヤかったのですが、協力に県立三沢航空科学館の名があったので、そこそこには大丈夫かな、と思い、怖い物見たさで(^^; 応募しました。
で、今日が上映会。

会場は、三沢市の中心街にあるイベント場。ビデオ上映のスクリーンとイスを設置しただけの簡単な会場。


壁側にはオードブルが置かれてあり、フリードリンクもあって、飲食しながらの鑑賞会。これだけでも参加費分はあるかな?(^-^)


定刻になり、司会の方の挨拶で始まり、上映会の主催者(?)のアメリカ人の方(アセンジョン ガイドのグレゴリー・サリバンさん)から解説。日本語は流ちょうでした。


『非認可の世界』は、アメリカで出版された『ディスクロージャー』という、宇宙人やUFO事件に関係した人たちが、今になって顔出しや報告をしたことを紹介した本の日本語版が出版されたことのお知らせと、その内容を語るという、自主制作映画。


内容は、まぁ宇宙人やUFO関係に詳しい人(雑誌『ムー』的な人?)には聴いたことのあるものがほとんどでしたが、この本の著者であり、映画の進行役である人は、これらの情報が、「当時実際に関わった人たちが、その顔や素性を明らかにして報告したこと」の意義を強く訴えていました。

内容は、私には特に目新しいものではなかったですが、気になったのは、この映画の進め方。
BBSやDISCOVERY CHの番組でもよく見るのですが、とにかく細切れのいろんな映像を次々と出して、ソレが今話しているモノの映像なのか参考映像なのか、よく分かりません。

また、これはヒドく気になったのですが、台詞は英語なので日本語字幕が付くんですが、その字幕の位置がとにかく落ち着かない! よくあるのは画面下に置かれるパターンで、映像シーンで支障があるときだけ右になったりしますが、この映画では、意味も無くとにかく、下・右・左と、あちこちに表示される。これでは字幕を追いかけて読むだけで精一杯。
ということは・・・ つまりは、それを読んでいる間に、自分の思考がストップし、思想をしっかり持っていないと、簡単に洗脳されてしまう、ということでもありました。

つまりは、この映画に関係した人たち、それは興味を持って見に来る人たちもそうでしょうが、そういうモノを信じている or 信じたい人たち向けの映画であり、本であり、上映会である、ということを感じました。アブナイ世界です。


途中に休憩をはさんだ長い上映の後、サリバンさんからコメントなど。訴えたいメインテーマは、「世間にはいろいろ語る人や、UFOおじさんがいたりするけど、この本・映画こそが真実」!
そして、上映会の翌日の夜には、鰺ヶ沢のスキー場で、実際にUFOを呼ぶ会を開くとか。

ある意味、私の予想を超える方々でしたが、「あぁ、こうやってこのこの人たちは、自分が見たいものだけ見て、信じているんだな」と感じ、それを確信できた上映会でした。