青森隕石 展示会2014年06月28日

青森県立郷土館で、6月28日(土)~7月6日(日)まで、青森隕石や関連資料を展示するそうです。隕石落下の30周年記念だからとか。
http://kyodokan.exblog.jp/22796393


青森隕石とは、1984年6月30日に、青森市の印刷所の玄関のひさしに穴に衝突して穴を開けて道路に落下したという、とてもフレッシュな隕石でした。

隕石の多くは、落下して数日経ってから発見されるため、内部のガスなど揮発性の成分が失われていることが多いんですね。そのため、今まさに落下したての隕石には、そういう物質を採取できる可能性が高く、しかも落下したところが水分の無いアスファルト道路ということもあって、とても注目されました。

しかし、青森県内に、隕石に詳しい天文家がいないのが、残念な結果を招きました。

家の前に突然 石が落ちて驚いた印刷所の方は、とりあえず警察に連絡しました。
かけつけた警察の人は、「これは隕石だろう」と思い、たまたま知人に天文に詳しい人がいたので連絡したところ、数日後に印刷所を訪れ、状況を聴取しました。

ただ、その方、さすがに隕石は守備範囲外なので、親交のあった仙台天文台の台長に電話連絡したところ、台長から国立科学博物館の隕石の専門家に連絡するから、キミは隕石の測定をしておいてくれ、とのこと。

計るように言われたのが、重さと、体積、だったそうです。

重さは、はかりにかければすぐに分かりました。
問題は体積です。
隕石は真四角でもまん丸でもないので、どうやって計れば良いのか、しばし悩んで・・・
ひらめきました! エウレカ!

古代ギリシャでアルキメデスが気付いたように、満タンにした水槽の中に隕石を入れて、あふれた量を測れば体積が分かるじゃないか!

ということで、水に入れて体積を計ったんですが、コレがまずかった・・・

どうやら、台長があわてて、「大きさ(寸法)」と言うべきところを「体積」と言ってしまったようで。落下して間もないフレッシュな隕石は、水に浸けられたことで、内部にあったと思われる揮発成分は検出不可能になってしまいました・・・

数日後に、東京の国立科学博物館のM氏と仙台の天文台長がやって来たときに説明したら・・・
「そうですか・・・ 水に浸けたんですか・・・」

そのため、Wikipediaの青森隕石のページにも、隕石の成分など詳しいことがほとんど書かれていないんですね。あぁ、残念。

コメント

_ 小倉久 ― 2018年07月10日 17時05分00秒

はじめまして、青森の小倉と申します。
久ぶりに青森隕石で検索したところ、このブログを拝見いたしました。隕石の第一発見者です。
間違いを指摘させていただきます。
「印刷所の方は、とりあえず警察に連絡しました。」とありますが、警察には連絡していません。
実際はRABラジオ〈たぶん青森トゥデー)に連絡しました。そして大竹アナウンサーがやってきました。RABの方が青森高校の地学の川村先生に連絡したとおもわれます。それから、隕石をあずけたかどうかもわすれました。水につけたくだりは私たちはわかりません。その後、国立科学博物館の村山先生と川村先生が家にきて、現場を見て、二つに分かれた大きい方を国立科学博物館にもって行き、小さい方は郷土館に貸しています。なにぶん古い話であいまいですが、覚えている範囲でコメントしました。よろしくお願いします。

_ KODA ― 2018年07月11日 15時42分13秒

おぉ、これはこれは! 青森隕石の第一発見の方からのコメント! ありがとうございます。

なるほど、まず警察に、ではなく、ラジオ局に連絡されたのですね。
伝聞は、どうしても変わってしまいますね。

公式に残される記録は物質的な情報が主になってしまうので、
それに関わった人の物語は、後の参考になろうと思います。
そのことを、つがる市クレーターの件で、とても重く感じました。

_ Jesse Piper ― 2020年04月01日 04時03分14秒

こんにちは。
日本語が下手でごめんなさい。青森隕石について小倉さんに連絡したい。研究のためのドロップポイントの場所を探しています。
どうもありがとうございました。 -アメリカ合衆国から
Celestialmeteorites@gmail.com - J Piper

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